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大阪MAT 2-Day Seminar 2014年1月 浦野弘子先生レポート 

1月に大阪で行われたMAT 2-Day Seminarに参加された浦野弘子先生の体験レポートです。

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兵庫県豊岡市 浦野英語教室 浦野弘子先生 

「MAT2-dayセミナーに参加して」

1月のMAT2-dayセミナーに参加しました。今回も、仲田利津子先生に会えるというワクワク感一杯でした。席も一番前に陣取って(笑)。先生のオーラを感じるだけでも幸せなのですが、日本の英語教育に関するお話、マットメソッドの指導法、子どもたちとの接し方、クラスのマネージメント、アクティビティーのアイデア、どれも役に立つお話ばかりでした。

実は私は今回も含めて3回利津子先生の2-day セミナーに参加しています。
初めて参加した時の感動は今でも覚えていて、一流の指導者というのはこういう人を差すのだと思いました。

先生の指導は、テンポよく、私たち受講者を動かす力がありました。本当にいつのまにか英語をたくさん発話しているという感じです。教室を始めた頃は、レッスンにほとんど集中しないやんちゃな男の子たちに悩まされていましたが、教わったことを一つ一つレッスンに取り入れるにつれ、子どもたちは明らかに変わっていきました。どんなにしんどそうにしていても、6セカンドドリルになると急に元気になって楽しそうに身体を動かし、英語を発話するんです。初めて参加した二日間のセミナーの内容は録音し、先生が話されたことを一字一句、ノートに書き留めました。この作業を終えるまでに半年かかりましたが、先生のどんな教えも身につけたいという思いでした。

セミナーでは毎回、新しい学びがありますが、今回のセミナーでも、新しいアイデアを教えて頂きました。
例えば、生徒が来る前に、ピクチャーカードをテーブルの上に置いておきます。すると教室に来た子どもたちは、勝手にそのカードを手に取り、カードの英語を言って遊ぶというもの。それまでの私は、子どもたちが教材にふれようとすると止めていたのです。実際に置いておくと、子どもたちはカードの英語をお互いに言いっこして遊びますし、つい最近は、6年生の女の子クラスで9枚の動詞カードを置いておいたら、2人がそれを並べて覚えて裏返し、それが何であったか当てるというゲームを勝手にやり始めました。

また、別のアイデアですが、指人形をわざとにテーブルにおいておきます。すると子どもたちは必ず、その指人形で遊びたがります。そうしたら「人形に指入れたら、日本語禁止。英語だけだよ」と言います。すると子どもたちは、英語がでて来ないので無口になり、人形に指を入れようとしなくなりました。でも、このルールがあれば、人形で遊んでしまうということを防ぐことができますし、子どもたちの意識が変わります。

あと、Mumbling (もぐもぐ)、Goldfish (口パク)、Parroting (おうむ返し)している子って必ずいます。そんな時はその子にカードを近づけなさいと。これをすると、どんな子も大きな声を出して集中するようになります。どうしても、おしゃべりしている子とか、言うことを聞かない子に意識がいってしまいがちですが、この方法で、大人しい子にも意識がいき、声を出させることができます。
いくつか教えていただいたアクティビティーのアイデアも簡単ですぐレッスンに取り入れました。こういったアクティビティーで、全員で練習する時には声を出したがらない子どもも一生懸命やります。

今回のセミナーで一つ印象に残ったこと。それは、
「子どもに英語をmemorizeさせるのではない。remember させること」です。
memorize は英英辞書をひくと”commit to memory”「意識して暗記する」。
remember は”to keep an important fact in your mind”「重要なことを心にとどめておく」となっています。
丸暗記はすぐ忘れるけど大事なことはしっかり覚えて忘れにくいですからね。

Remember きょうやったことを覚えている。
Recall 今までやったことを思い出させる。
Retain 何年も覚えていてもらう。
この3Rsを毎回のレッスンでやりなさいといわれましたが、本当に子どもたちの英語習得にとても大事なことと思います。

「レッスンがうまくいかないのは先生の指導が悪いから」
「子どもの間違いは先生のウィークポイント」
レッスンが思い通りにいかない時、いつも先生の言葉を思い出します。

他にもたくさんのことを教わりました。少しづつですが、また続けてレッスンに取り入れていこうと思います。
マットメソッドの良さは「即効性」です。このメソッドを取り入れてから、私のレッスンが目にみえて良くなりました。
利津子先生、ありがとうございました。

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浦野先生、ありがとうございました。
浦野先生には2010年9月の第一回Meet the Teachers に出ていただきました。 先生のご活躍をどうぞこのページからもご覧ください。

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