「テストでは解けるのに、実際の会話では言葉が出てこない」 英語の授業で、そんな子どもたちの声を聞いたことはありませんか?
文法は知っているのに、いざ会話となると正しく言えない、または口が止まってしまう。これは、子どもたちのみならず、多くの日本人に起きる現象です。この課題を解決するカギが、MATメソッド®にあります。
文法メタ理解って何?
「三単現の s を知っていますか?」と聞かれて説明できても、実際に会話で抜けてしまう子は多いですよね。
文法メタ理解とは、ルールを先に暗記するのではなく、会話の中で自然に気づいて使えることを大切にする考え方です。
例えば、I want と He wants の違いや、I can と She canといったやり取りを体験し、「I ではない主語では形が変わる」と気づくこと。そうやって、正しい文法を身に着けていくことです。
MATで気づきを先に
MATメソッド®では、ただ「使っていくうちに文法に気づく」のではありません。EFL(English as a Foreign Language)の環境下における日本人の子どもたちにとって、その方法は、あまりにも果てしない道のりです。
まず知っている英語との違いに気づかせる。実際に音や目で比較して、何が違うのか気づかせる。これがMATメソッド®のやり方です。
その後、然るべきタイミングで「代名詞」や「三単現の s」などの文法用語で整理するので、習ったことと文法用語が後々しっかり結びつきます。
意味ある反復で定着
ただ文法のルールに気づくだけでは、会話(アウトプット)には結びつきません。
様々なアクティビティで正しい文型をたくさん繰り返すことで、子どもたちは体で覚えていきます。新しいものはまずは全員で発話、そしてグループ、最後に生徒同士のやりとりへと段階的に練習するので、安心して声に出し、「英語が言える」という成功体験を重ねることができます。
文法を“できない理由”にしない
文法を先に知識として詰め込むのではなく、言いたいことを正しく言える方法として扱うこと。
それが、子どもたちが英語を苦手にしてしまう前にできる、私たち教師の一番の工夫です。
実際のMATメソッド®での文法導入の方法は、動画講座で詳しく学べます。
すぐにできる工夫のお勧めの一つは、「Expression Cards」を毎レッスン、5分取り入れること。
生徒たちは文法を知らなくても、日常表現を正しい文法ごと自然に覚えていきます。